血管が老化すると心臓・脳が危ない…若返らせるには「あのお茶」を!

■血管を若返らせるには? 

衰えた血管を若返らせるためには、次の食事までに「あける時間の間隔」が大事です。 

根来:衰えた血管の修復には、アンチエイジングホルモンである成長ホルモンが欠かせません。成長ホルモンは空腹時に分泌されるため、適度に空腹の時間を作ることが重要です。ただし、空腹の時間が長くなりすぎるとストレスホルモンの「コルチゾール」が出てしまい、逆に血管に負担がかかります。 

食事から3、4時間が経過すると消化されて空腹状態になるため、食事と食事の間隔を5、6時間にするのが理想的です。また1日3食を規則正しくとることで、体内時計も合います。 


■「Tie2」を活性化させよう 

血管の老化を若返らせるメカニズムと、3つのおすすめの食材「ルイボスティー」「シナモン」「ヒハツ」を紹介しました。 

根来:これらの食材は、毛細血管の内皮細胞にあるTie2(タイツー)という受容体を活性化する働きがあります。毛細血管はトンネルのような形をした内皮細胞を壁細胞が覆っていて、Tie2が活性化すると、壁細胞と内皮細胞の接着が強くなります。そうすると、毛細血管が途切れて消滅したりする「ゴースト血管」が復活するんです。 

おすすめの食材についても詳しく訊きました。 

・ ルイボスティー:Tie2を活性化させる。ミネラルが豊富でカフェインを含んでいない。新陳代謝を活発にして、血流を改善したり、むくみ解消の効果が期待できる。強い抗酸化力もあるので、血管のサビを防ぐ効果も期待できる。 

・ シナモン:ケイ皮アルデヒドがTie2の働きを活性化して、毛細血管の働きを強化する。カリウムもたくさん含まれているため、むくみをとったり、高血圧を予防する効果が期待できる。強い抗酸化力があり、体のサビを防いでくれる。 

ただし、シナモンは摂りすぎに注意です。シナモンに含まれるクマリンを大量に摂取すると、肝臓に負担がかかります。シナモンの種類にもよりますが、一日の摂取量を0.6グラムから3グラムくらいに抑える必要があります。 

・ ヒハツ:コショウに似た風味を持つ香辛料。昔から冷えを改善して健康を維持する長寿薬として、インドや中国でも用いられてきた。Tie2を活性化する効果が期待できるだけでなく、末梢の血流を上げる作用も注目されている。 


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